- TMVってどんな商品なの?
- 今からTMVに投資しても大丈夫?
と知りたい方に向けて、TMVの特徴と投資タイミング、レバレッジ商品のリスク・リターンについてまとめてみました!
TMVとは
Direxion デイリー 20年超米国債 ベア3倍 ETFのことで、NYSE20年プラス国債指数のインバースの300%のパフォーマンスに連動する投資成果を目指す。
債券ETFって聞きなれなくて不安に感じるかもしれませんが、債券の性質とレバレッジリスクを理解すればさほど怖い投資先ではないので安心してください。
そこで今回は
TMVについて
- TMVへの投資タイミングは適切か?
- どんなリスクがあるのか?
わかりやすく説明していくので、これからどうすべきかわかるはず!
1.TMVに投資をするべきか
最初に結論から言ってしまうと、今からがっつりTMVへの投資はリスクが高いです。
考えれられるリスク
- インフレ鈍化
- 景気減速
これらは金利が下がる方に圧力をかけます。
そして最近になって発表された指標からは、インフレは徐々に収まり、景気も確実に弱くなっています。
利下げ=債券価格の上昇=TMVは下落
直近の雇用統計の数字が弱くて金利が爆下げしたんだ。
景気が悪くなるかもしれないってこと?
そうなんだ。それから下の表も見てほしい。
【FRBの金利水準予想マップ】
出典:FedWatch(23/11月時点)
市場予想では追加の利上げはなし。
金利は高止まり、早ければ24年5月から利下げに転じる予想となっています。
あくまでも予想なので順調に利下げになるかは誰にもわかりませんが、徐々に利下げが現実味を帯びてきているので、今からがっつりTMVに投資をするのは逆を行っている気がします。
ニュースや統計情報を先読みして短期勝負ならいけるかもしれません。
逆に今から長期で保有するなら、TMVの反対の商品であるTMFの方が大きな流れに乗れるかもしれません。
TMFについてまとめた記事がありますのでぜひ参考にしてみてください。
-
【全力投資OK?】TMFの魅力とリスク
続きを見る
2.TMVを知るきっかけ
私は投資系の映画を見るのが好きで、たまたまアマゾンプライムで見つけた映画「マネー・ショート」がTMVに辿り着くきっかけになりました。
マネー・ショート
リーマンショックへつながるサブプライムローンの闇に気づいた投資家4人を描いた実話に基づいた物語。
登場人物の葛藤や狂気じみた情熱、逆境に立ち向かうメンタルの凄まじさが描かれている。
あっという間に引き込まれました。
ここで登場してくる人物の1人であるマイケル・バーリという人物(短パンの人)が現在、最高経営責任者(CEO)を務めるファンド運営会社「SCION ASSET MANEGEMENT(サイオン・アセット・マネジメント)」の投資先が、まさに利上げ前のTMVでした。
基本的にゴリゴリな逆張りスタイルで、Twitterを見てると常に少し先を見た投資をしている印象を受けます。
リーマンショックを先読みした人なので説得力はありますが、もちろん外すこともあります。
3.TMVのリスクとリターン
ここからはレバレッジ商品の特徴を知らな人向けに、TMVに関するリスクとリターンについて解説していきます。
特にブル・ベアの特徴やレバレッジ商品に対する注意点など、リスクの観点からしっかりと理解できると思います。
ブル・ベアとは
相場の強気・弱気を示す言葉です。
ブル(Bull)は強気のことで、雄牛が角を下から上へ突き上げる仕草から相場が上昇していることを表し、ベア(Bear)は弱気のことで、熊が前足を振り下ろす仕草、あるいは背中を丸めている姿から相場が下落していることを表す言葉として使われています。
投資信託では、ブル型、ベア型の商品が販売されていて、ブル型は相場が上昇しているとき、ベア型は相場が下落しているときに利益が出るように設計された商品となっています。
TMVはベア型になるので、債券価格が下落すると利益が出るように設計されたETFということになります。
ブル・ベア型のメリットは2つ
レバレッジのメリット
- 高いリターンが狙える(3倍レバレッジ)
- 一方向に大きく動くトレンドが読みやすい局面に強い
分かりやすい例で言うと、2020年のコロナショックから始まったブル相場ではレバナス(ナスダックに3倍レバレッジがかかった商品)が流行りましたよね。
あの時のような右肩上がりの場面でブル型は力を発揮します。
一方で2022年は利上げで引き締められた市場によって株価は下がり、ベア型が恩恵を受けているわけです。
レバレッジETFの特徴と注意点は、下の表がイメージ湧きやすいです。
出典:マネックス証券
ブル型はグラフの通り株式市場の大きな上昇局面での効果は大きい一方で、下落時は恐ろしい状況に陥ります。
反対にベア型は株式市場の下落局面で力を発揮。上昇局面では大きく下落する設計になっています。
注意点
- ハイリスク・ハイリターン
- 相場が一方向に動く時にのみ有効
- ボックス相場では保有期間が長いほど下落する傾向にある
1と2については上の表で示した通り。3については下の表を見てもらうとわかりやすいと思います。
出典:マネックス証券
ここまでをざっくりまとめると、ブル・ベア型のETFは相場の上昇局面と下落局面の一方の相場である時にのみ有効で、長期保有でじっくりというよりは短期決戦がおすすめである。ということです。
難易度は正直高いですが何事も経験。とりあえず少額からやってみるのがいいですね。
それから現在は歴史的に見ても高金利時代。
そのためハイテクセクターは大きなダメージを受けています。ただ、強気相場は弱気相場の中で生まれるという格言もあるように、かなり安値で放置されている銘柄を今から狙うのも投資戦略としてはおすすめです。
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TMVのチャートやニュースはもちろん、空売り情報も調べることができます。
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moomooアプリについてもっと詳しく知りたい方は記事をご覧ください。
-
moomooアプリの使い方
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4.まとめ
一見クセの強そうなブル・ベアETFですが、規律と強いメンタルがあれば扱えそうな商品だと言うことはわかりました。
あくまでも少額推奨ですが。
レバレッジ商品まとめ
- ブル・ベアETFはハイリスク・ハイリターンであり、相場の方向性が定まった局面には強さを発揮するが、ボックス相場のようなグズグズな展開では長期保有するほど損失は大きくなる。
- ブル・ベアETFは短期集中投資がおすすめ。素早い利確と損切りが必要。
- 金利が上昇→債券価格が下落するならば、TMVは上昇する公算が大きい。逆はTMF。
- マネー・ショートは面白い。見るべき。
こんな感じです。
個人的にはあまりやりたくないと思っていた領域でしたが、調べてみると新たな発見があったりと非常に面白かったです。やるかやらないかは別にして、思考や投資の引き出しを増やす意味では良い勉強になりました。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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