みなさんこんにちは。今回はみんな大好きTeslaの2022年Q4決算をまとめていきます。Q3の決算は悪くなかったにも関わらず、2022年の年末に謎の暴落に見舞われたTeslaのQ4決算はヤバかったのか。中身を確認していきます。Teslaの決算をサクッと見たい方や、これから投資を考えている方の参考になれば幸いです。
本記事の内容
- Teslaの決算サマリー
- 決算のポイント
- まとめ
1.Teslaの決算サマリー
売上高:予想 $24.16Bに対して、結果 $24.32B(+37%)
EPS:予想 $1.13に対して、結果 $1.19
結果は見事オールクリア。年末の販売台数不振疑惑からの暴落や値下げなどのニュースもあって不安に感じていた人も多かったと思いますが、いい意味で裏切ってくれました。今のこの環境下で37%成長は立派な数字だと個人的には思いました。これを受けて決算後のアフターマーケットでは5%ほど上昇し、翌日も爆上げしたTeslaのチャートは以下の通り。
Teslaの2020年から現在までのチャート
ヤフーファイナンスより
今年に入ってからの反発と今回の決算でトレンド転換といきたいところですが、現状は2020年の水準まで下がっている状態です。インフレは落ち着いてきたとはいえ、これからどの程度の不況が訪れるかは不透明であるため、ボラティリティーは引き続き高いと想定しています。ただ、厳しい状況でも決算をクリアしてくるTeslaのようなピッカピカ企業は長期的に見れば高値を取るのは時間の問題だと思っています。
ここからは、決算資料とカンファレンスコールから感じた注目ポイントについてまとめていきます。
2.決算のポイント
決算資料とカンファレンスコールの内容から注目ポイントを紹介。
- 数字で見る成長
- ビジネスハイライト
- 今後の見通し
2-1:数字で見る成長
公式IRより
2022年に130万台以上の車を納車し、17%の営業利益率を達成した。そして、125億ドルの純利益と75億ドルのフリーキャッシュフローを生み出した。
公式IRより
通年で見ると、収益は50%以上増加した。営業利益は倍増しフリー・キャッシュ・フローは50%以上増加し、マージンは引き続き業界トップクラスを維持している。
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
- 第4四半期については、中国におけるCOVIDの影響、米国における消費者税減税の不透明さ、金利上昇環境などによるASP削減が、前四半期および年間の利益率に影響を及ぼした。なお、2022年には金利上昇だけで、米国における当社の車の価格は実質的に10%近く上昇した。
- 1台あたりの売上原価は前年比で増加。これは主に3つの要因によるもの。第一に、リチウム価格に代表される原材料およびインフレ。2つ目はオースチン工場、ベルリン工場、自社セル生産工場の非効率性を解消するための初期段階での取り組み。第三に昨年来の当社の車両構成は、モデル3に対して若干のコスト・プレミアムを伴うモデルYに大きく移行していた。
2-2:ビジネスハイライト
公式IRより
まだ購入していない車にソフトウェアのような粗利益率100%でFSDを販売することによる粗利益の増加に期待している。車を販売するたびに、ソフトウェアをアップロードするだけでFSDを有効にすることができる。FSDは明らかに急速に改善されている。
FSDデータ蓄積推移(公式IRより)
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
- 第4四半期には、439,000台以上の車両を生産し、405,000台以上の車両を納入した。2022年車両納入量は前年比40%増の130万台に増加し、生産量は前年比47%増の137万台となった。
- 需要について、1月の時点では当社の歴史上最も好調な受注を記録しており、現在、生産量のほぼ2倍の受注がある。そのような状況を受けて、モデルYの価格も少し引き上げた。
- Cybertruckは2023年に生産開始される。2024年にはボリュームが増加し、その後の収益に大きく貢献するはず。Cybertruckが収益に大きく貢献するのは来年になるだろう。
2-3:今後の見通し
公式IRより
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
- 投入コストの不況とデフレは、利益率の向上につながる可能性がある。不況が深刻な場合ほとんどすべての投入コストが大幅に減少するため投入コストのデフレが発生する可能性が最も高いと予想される。そしてそれは利益率の向上につながるだろう。
- FSDが本質的に100%の粗利益率で販売できる数百万台の車は、完全に自動化されるとフリートの価値が高まる。これは、史上最大の資産価値の増加になる可能性がある。
- 長期的なCAGR50%、4680ランプ、CyberTruck、Semi、そしてRobotaxi。次世代モデルに興奮している。私たちは強力な運用レバレッジ、製造の優位性、収益性と強力なFCF生成に注力していく。
以上、気になったポイントまとめてみました。依然としてマクロ環境は不安定ではありますが、需要は強く売れる体制は整っています。特に魅力的に感じたのは、粗利益率100%のソフトウェアの売り上げ。TeslaもAppleと同じように、ハードウェアからソフトウェア(サービス)の会社となってさらに大きくなっていく未来に期待してしまいました。
3.まとめ
ここからは2022年Q4のTeslaの決算をまとめていきます。
- Teslaの22年Q4決算は、売上高とEPS共にクリア。見通しも強く販売不振疑惑を払拭し、株価は大きく上昇した。
- 130万台以上の車を納車し、17%の営業利益率を達成。そして、125億ドルの純利益と75億ドルのフリーキャッシュフローを生み出した。コスト面ではリチウムの高騰、新規工場の立ち上げ、コスト高モデルの製造により大幅に上昇した。金利上昇分だけでも車体価格が10%上昇した。
- FSDのような高粗利益率のソフトウェアを販売できれば将来的に大幅な資産価値増大につながる。
- サイバートラックは今年から生産開始。利益に貢献するのは24年から。インベスターデイで次世代モデルを発表するつもり。
- 製造の優位性、高い収益性と強力なFCF生成をもとに、長期的な目標であるCAGR50%を達成していく。
こんな感じです。いかがだったでしょうか。
Teslaに投資をしたタイミングが最悪だったため、今回の決算はめちゃくちゃ怖かったのですが、蓋を開けてみればやっぱりTeslaはすごかった。成長力と収益性を兼ね備えていて、さらにテーマやストーリーにもしっかりとはまってる本命投資先にしか思えません。今後の株価の動きも要チェックですね。
そんなわけで今後もTeslaの成長に注目していきます。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。ツイッターも楽しくやってますのでフォローお願いします。
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