
- スノーフレークの最新決算はどうだった?
- スノーフレークの株価はなんで下がったの?
めちゃくちゃ気になりますよね。
どうも、テック投資オタクのらくだです。
データウェアハウスの革新者、Snowflake(NYSE: SNOW)の2025年第3四半期(Q3、FY2026:8-10月)決算が12月3日に発表され、市場に複雑な余韻を残しました。収益29%増で予想を上回る「ビート」連発、AI収益のランレート100Mドル到達という快挙を叩き出した一方、Q4ガイダンスの成長鈍化示唆で株価はアフターマーケットで9-10%急落(終値265ドルから240ドル台へ)。CEOのSridhar Ramaswamyが「AIの基盤としてSnowflakeの役割が拡大中」と胸を張る中、投資家は「成長株の壁」に直面した形です。今日は、この決算のポイントをサクッとまとめます。投資家目線で数字の深掘りから業界トレンド、株価の行方まで。
データ好きの皆さん、ホットコーヒー片手にどうぞ!
本記事の内容
- 数字のハイライト
- 成長ドライバー
- 市場の反応と株価の行方
- 課題と展望
- まとめ

この記事を書いている私は米国株投資5年目。
スノーフレークの決算は毎回しっかり確認。2021年から投資をしています。
1.数字のハイライト
29%成長でビート連発、でも利益面の課題も
出典:SNOW公式IR
まずは数字の核心から。SnowflakeのQ3収益は**12億1000万ドル(約1750億円、1ドル=145円換算)で、前年同期比29%増と力強い成長。
アナリスト予想の11億8000万ドルを2.68%上回るサプライズで、過去2年で収益予想を平均3.5%ビートする実績を継続。製品収益(コアのクラウドデータプラットフォーム)が11億6000万ドル(+29%)**と全体を牽引し、総収益の96%を占める安定感を発揮しました。
利益面では、非GAAP EPS(1株当たり利益)が0.35ドルで、予想0.32ドルを9.4%アウトパフォーム。前年同期の0.20ドルから大幅改善で、粗利益率は製品ベースで76%(前年75%)と高水準を維持。GAAPベースでは純損失が3億5000万ドル(1株当たり0.98ドル)と赤字継続ですが、これはストックベース報酬やR&D投資の影響。非GAAP営業マージンは**-9%と改善傾向で、AI開発の先行投資が効いてます。
ネットリテインション率(既存顧客の収益保持率)は126%と、アップセルが健在。大型顧客(年収1Mドル超)は702社(+15%)**に増加、新規で48社獲得とエンタープライズ需要が爆発中。
バランスシートは盤石。現金・短期投資は40億ドル超、フリーキャッシュフローは2億5000万ドルとポジティブをキープ。負債は低く、M&AやAI投資の余力十分。全体として、「スケールする成長」の証拠ですが、2025年のマクロ不況(インフレ・金利高)の影響で、企業がデータ支出を慎重化してるのがチラリと見えます。
2.成長ドライバー
AI収益100Mドル到達とパートナーシップの深化
出典:SNOW公式IR
スノーフレークは、紛れもなくAIデータクラウド。AI関連収益のランレートが1億ドルに到達(予定より1四半期前倒し)で、週7,300アカウントがAI機能を利用中。
CEO Ramaswamyはカンファレンスコールで、「Snowflake Intelligence(エンタープライズAIエージェント)の採用が急増。Morgan StanleyをStrategic Partner of the Yearに選出されたように、金融セクターでAI変革をリード」と強調。新機能の「Snowflake Cortex AI」で、自然言語クエリやMLモデル構築を容易にし、データサイロを解消。結果、新規予約の30%超がAI関連で、DatabricksやGoogle BigQueryとの競争で優位に。製品成長の原動力は、パートナーシップの拡大。Google CloudやSAPとの連携強化で、AWS Marketplace売上2億ドル突破。
Siemensとの共同で産業AIソリューションを展開し、多クラウド対応が顧客のTCO(総所有コスト)を20%低減。Q3に50以上の新機能リリースで、データ共有「Snowflake Marketplace」のアクティブユーザーも急増。
業界トレンドの追い風はデカい:2025年のGartnerレポートで「データ&AI市場は30%成長」と予測され、Snowflakeのシェアは15%超に。CFOのBrian Robbins(新任)は、「AI投資は短期赤字を招くが、長期で30%以上の成長を確実視」と自信満々。ガイダンスはポジティブ寄り。Q4製品収益を11億9500万〜12億ドル(+27%)、通年FY2026を**49億ドル(+27%)**と上方修正(予想48億ドル超)。非GAAP営業マージンもQ4で-5%と改善見込み。
でも、ここが市場の不満点:成長率がQ3の29%から27%へ微減で、「もっと加速を!」という声が。

徐々に時代がきてる感がしてきたね。2026年も期待できる内容だったよ。
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3.市場の反応と株価の行方
10%急落は「買いのディップ」?
発表直後、株価はアフターで6-10%下落(240ドル台)、プレマーケットでも8%安。
理由はガイダンスの「控えめさ」と高バリュエーション(P/S 15倍、フォワードP/E 165倍)。Seeking AlphaやForbesの分析では、「ビートなのに売られるのは成長株の宿命。Databricksの134Bドル評価ラウンドがプレッシャー」と指摘。
一方、ポジティブ派は「AIマイルストーンで長期優位」と擁護。アナリストの平均PTは272ドル(現在262ドルから+4%)で、Zacks Rank #3(Hold)ながら、アップグレード多数。
私の見立て? このディップはチャンス。2025年の株価はYTD+70%と好調で、ボラティリティは織り込み済み。日本市場から見ると、円安メリットで売上寄与増(アジア太平洋20%)。ランサムウェア脅威の高まりで、データセキュリティ需要もSnowflake向き。ポートフォリオにデータ株を加えるなら、今がエントリー。
気になる現在の株価は↓

成長が織り込まれやすいSaaSグロース企業は決算後に下がるのは通例だから気にしない方がいいと思う。成長軌道に乗れているかが重要。
決算の内容とは反対に株価の反応はイマイチ。投資家は迷いどころだと思いますが、待つも投資。
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4.まとめ
課題と展望:2026年はAIマネタイズの本番
課題は明確:成長鈍化懸念と競合激化(Databricksのレイクハウス推し)。マクロの貿易戦争・関税リスクも影を落とす。
コールで触れたように、顧客の「最適化(消費抑制)」が一時的で、AIシフトで再加速を期待。2026年はAI収益の爆発(ランレート5億ドル超?)と、運用マージン20%へ向けた効率化が鍵。新CFO Robbinsの采配で、株主還元(自社株買い拡大)も進むはず。
Snowflake、AIの「データ基盤」として不動の地位Q3決算は、Snowflakeのレジリエンスを証明:29%成長、AI100Mドル到達でデータクラウドの覇権を固めました。株価急落はノイズ、目線は2026年の30%成長へ。投資家ならディップ買いを、データエンジニアならCortex AIを今すぐトライ!
次回はDatabricks比較かも? 質問あればコメントで。セキュアなデータライフを!
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