みなさんこんにちは。今回はみんな大好きヌー・ホールディングスの2022年Q3決算をまとめていきます。Q2の決算は絶好調だったにも関わらず、ここまで株価はボロボロなヌーでしたが、Q3決算はどうだったのか。中身を詳しく確認していきます。ヌーの決算をサクッと確認したい方や、これから投資を考えている方の参考になれば幸いです。
本記事の内容
- ヌーの決算サマリー
- 決算のポイント
- まとめ
1.ヌーの決算サマリー
売上高:予想 $1.23Bに対して、結果 $1.31B(YoY +171%)
EPS:予想 $0.01に対して、結果 $0
結果は売上高のみクリア。EPSはミス。ガイダンスは非開示となっています。今回も売上高の成長率が凄まじいヌーでしたが、他にもいい数字がたくさん発表されていました。決算後のアフターマーケットでは15%ほど上昇。そんなヌーの決算のどこが好感されたのか。これから中身を見ていきたいと思います。
まずは現在のチャートの確認から。
ヌーの年初来チャート
ヤフーファイナンスより
年初来で見れば、まだ底値付近をウロウロといった感じ。これは他のグロース株と変わらないですね。10月の暴落で5月の底値を割ったグロース株が多い中、ヌーは徐々にですが下値を切り上げている強さを示しています。さすが投資の神様ウォーレンバフェットも投資をしているヌーは違いますね。
ここからは、決算資料とカンファレンスコールから感じた注目ポイントについてまとめていきたいと思います。
2.決算のポイント
決算資料とカンファレンスコールの内容からポイントをまとめて紹介します。
- 決算ハイライト
- ビジネスハイライト
- メキシコ、コロンビアでの事業進捗
2-1:決算ハイライト
公式IRより
公式IRより
公式IRより
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
- 売上高は、前年同期比171%増の13億米ドル超となり、過去最高を記録。売上総利益が90%超の成長を継続し、持株会社レベルでは当期純利益の黒字化を達成した。
- 第3四半期に月間ARPACが7.9ドルに達した。成熟したコホートではすでに22ドルに達している。月次ARPACは為替変動に左右されないベースで前年比61%増となり、当四半期も大幅な年間増収を達成。
- カード事業については、引き続き前進を続け、購入額は為替変動に左右されないベースで前年比75%増の212億ドルとなった。
- クレジットカードと個人向けローンで構成される当社の消費者金融ポートフォリオは、前年同期比83%拡大し、総貸付残高は97億ドルとなり、2つの逆風にもかかわらず前四半期から加速している。
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当行は、強固な現地通貨建て預金基盤の構築と資金調達コストの削減という戦略を推進し、為替変動の影響を受けないベースで預金残高を前年同期比73%拡大し、預金残高140億ドル、預貸率25%で当四半期末を迎えた。
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損益面では、当四半期も過去最高の売上総利益を達成し、為替変動の影響を除いたベースでは前年同期比 90%増の4億2700万米ドルとなった。当四半期の売上総利益率は、4四半期にわたる圧縮の後、再び上昇に転じ、2ポイント拡大し33%となった。
- 今期は780万ドルの純利益を計上。調整後の純利益は6,310万ドルだった。短期的には追加的な投資を必要とする可能性があり、その結果、収益性の向上が遅れる可能性がある。
2-2:ビジネスハイライト
公式IRより
公式IRより
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
- Nuは安定したペースで成長を続けており、第3四半期には510万人の顧客を獲得した。重要なことは、前々四半期と同レベルの純増数を維持しながら、非常に低い顧客獲得コストでこれを達成したこと。
- 当四半期末の総顧客数は前年同期比46%増の7,000万人超となった。さらに、メキシコとコロンビアではより速いペースで持続的に成長しており、当四半期の新規顧客数は合わせて約50万人となった。
- 月間の平均活動率は、前年同期の73%、前四半期の80%から82%へと上昇。10四半期連続で顧客アクティビティが上昇している。購入金額は前年同期比75%増の212億米ドルで、ブラジルの市場シェアはすでに12%に達する。
- ペイドマーケティングをほとんど行わず、業界で最も低い獲得コストを維持し続けている。これは、お客様の70%以上が紹介や口コミで集まっている結果。月平均のサービスコストは0.80ドルと安定しているが、月次のARPACは前年比61%拡大し7.9ドルに達し、当社のモデルの強力な営業レバレッジを実証している。
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当社は、ラテンアメリカにおいて、有効顧客数で第6位、カード購入額で12%の市場シェアを獲得し、当社が事業を展開する3カ国において新規カードの発行枚数でトップとなるなど、大きな成果を上げている。
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より不安定なマクロ環境に対応するため、与信の引受レベルを高めたが、与信ポートフォリオは前年比83%増の97億ドルとなり、140億ドルに増加した当社独自のリテール預金で完全に賄われる。
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ほぼすべての製品でアクティブユーザーが前年比2桁または3桁の伸びを示している。例えば、個人向けローンでは、過去1年間でアクティブユーザーが279%増加した。中小企業の有効口座数は130万に達し、1年間で117%増加した。NuInvestの顧客数は前年比148%で拡大。
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最近発売された暗号商品は、発売から6ヶ月足らずで130万人のアクティブな顧客に成長。
2-3:メキシコ、コロンビアでの事業進捗
公式IRより
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
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メキシコとコロンビアは、私たちにとってブラジルよりも大きな市場であり、これらの市場ではブラジルでの成長よりも速いスピードで成長している。
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メキシコとコロンビアでは、すでに新規クレジットカードの発行枚数でナンバーワンになった。メキシコとコロンビアで預金口座開設のサービスを開始すれば、ブラジルと同様、顧客数が飛躍的に増加することが予想される。そして、この変化は、今後1年の間に両国において起こる予定。
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当社の顧客セグメント分布はブラジルの既存銀行とほぼ同じであり、当社のロードマップの進展に伴い、有効顧客一人当たりの平均収入(ARPAC)をさらに拡大できる大きな可能性を持っている。
以上、気になったポイントまとめてみました。デジタルバンキングは収益よりもコストで勝負するものであると明言している通り、非常にうまくいっているようですね。また、同時に消費者に愛される最高品質の製品を作ることができるハイテク企業が長期的な勝者になると語っており、今後も素晴らしい製品をブラジル、メキシコ、コロンビアへ展開していくことを期待したいですね。
3.まとめ
ここからは2022年Q3のヌーの決算をまとめていきます。
- ヌーの22年Q3決算は売上高のみクリア。EPSはミス、ガイダンスは非開示であった。
- 売上高は、前年同期比171%増の13億米ドル超となり、過去最高を記録。
- 売上総利益が90%超の成長を継続し、持株会社レベルでは当期純利益の黒字化を達成した。
- 当四半期末の総顧客数は前年同期比46%増の7,000万人超となった。
- メキシコとコロンビアではより速いペースで持続的に成長しており、当四半期の新規顧客数は合わせて約50万人となった。
- ラテンアメリカにおいて、有効顧客数で第6位、カード購入額で12%の市場シェアを獲得。
- 当社が事業を展開する3カ国において新規カードの発行枚数でトップとなるなど、大きな成果を上げている。
- メキシコとコロンビアでは、すでに新規クレジットカードの発行枚数でナンバーワンになった。
- メキシコとコロンビアで預金口座開設のサービスを開始すれば、ブラジルと同様、顧客数が飛躍的に増加することが予想される。
こんな感じです。いかがだったでしょうか。
相変わらずヌーやばいっすね。最高です。ホルダーになって初めての決算通過で正直怖かったですが、そんな不安を吹き飛ばしてくれるようなスッキリ決算でした。個人的にヌーの好きなところは、デジタルバンキングというチャラついた立ち位置をうまく利用しつつもしっかりとコストを抑えている点と、消費者目線であること。この2点です。今後もロードマップが明確でメキシコとコロンビアへの事業展開にも期待が膨らみます。
そんなわけで今後もヌーホールディングスの成長に注目していきます。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。ツイッターも楽しくやってますのでフォローお願いします。
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Nu Holdings 2022年Q2決算まとめ
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