みなさんこんにちは。今回はみんな大好きヌー・ホールディングスの2022年Q2決算をまとめていきます。Q1の決算は絶好調だったにも関わらず、ここまで株価はボロボロなヌーでしたが、Q2決算はどうだったのか。中身を詳しく確認していきます。ヌーの決算をサクッと確認したい方や、これから投資を考えている方の参考になれば幸いです。
本記事の内容
- ヌーの決算サマリー
- 決算のポイント
- まとめ
1.ヌーの決算サマリー
売上高:予想 $907.8Mに対して、結果 $1157.5M(YoY +230%)
EPS:予想 $0に対して、結果 -$0.01
結果は売上高のみクリア。EPSはミス。ガイダンスは非開示となっています。今回も売上高の成長率が凄まじいヌーでしたが、他にもいい数字がたくさん発表されていました。決算後のアフターマーケットでは9%ほど上昇。そんなヌーの決算のどこが好感されたのか。これから中身を見ていきたいと思います。
まずは現在のチャートの確認から。
ヌーの年初来チャート
ヤフーファイナンスより
年初来で見れば、まだ底値付近をウロウロといった感じ。これは他のグロース株と変わらないですね。特に金融相場でバリュエーションが膨れ上がったヌーの最近の株価はヤバいですね。ただ、投資の神様ウォーレンバフェットも投資をしているヌーがこのまま終わるとは思えません。
ここからは、決算資料とカンファレンスコールから感じた注目ポイントについてまとめていきたいと思います。
2.決算のポイント
決算資料とカンファレンスコールの内容からハイライトは以下の通り。
- 数字で見る急成長
- ブラジル、メキシコ、コロンビアでの事業状況
- NUの強み
2-1:数字で見る急成長
公式IRより
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
- 顧客獲得の面では、さらに570万人の顧客を獲得、四半期末には6,500万人以上の顧客にリーチ。
- 非常に低い顧客獲得コスト。特に、毎月の活動率はさらに改善されて80%に達し、これまでの最高記録を更新。当社の顧客は現在、ブラジルの成人人口の36%を占める。
- 購入額は200億米ドルに達し、前年比で94%増。今四半期、ブラジルで第4位のカードプレーヤーとなった。
- 当社の消費者金融クレジットポートフォリオは、前年比107%増の合計91億米ドルに達した。
- 製品のアップセルとクロスセルの両方により、当四半期の収益は前年比3倍以上の約12億米ドルに達し、アクティブ顧客あたりの平均収益 (ARPAC) は過去最高を記録。
2-2:ブラジル、メキシコ、コロンビアの事業状況
公式IRより
公式IRより
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
- わずか数年で、クレジットカードの独占企業から、預金口座、個人ローン、中小企業、生命保険、投資などの分野で主導的な地位を獲得するまでになり、ブラジルの成人人口の3分の1以上にリーチすることができた。
- 国際的な拡大の最前線では、メキシコで270万人の顧客にリーチし、同国での新規カードのナンバー1発行者に。コロンビアでは、顧客ベースを30万人を超えるまでに拡大。現在までに150万件を超える申請を受けている。おそらく、私たちはコロンビアでもナンバーワンのクレジットカード発行会社。
- 顧客数の点でブラジルで5番目に大きい金融機関になり、メキシコとコロンビアがブラジルよりも速い速度で成長を続けている。
- Nu Colombiaは、同国で金融会社を設立するために要求されたライセンスの承認を取得。この承認により、当社は現在、事業を展開している3か国で銀行免許を取得。
- メキシコとコロンビアを合わせると、GDPと人口の両方でブラジルとほぼ同じ大きさ。この2つの国の将来性に期待を寄せており、ブラジルのように将来的に重要なものになると確信している。
- 2022年上半期、Nu Brazilは、2021年通年の1,970万米ドルの損失から1,300万米ドルの会計利益を生み出した。
- ブラジルは現在利益を生み出しており、メキシコとコロンビアの成長に再投資する予定である。
2-3:NUの強み
公式IRより
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
- 今四半期の平均月額サービス料金は0.8ドルで、1ドルを下回り、月間ARPACは7.8ドルに達した。
- ARPACは過去1年間で2倍以上になったが、サービス提供コストは同じ期間で横ばいであり、当社のプラットフォームの非常に高い運用レバレッジの可能性を示している。
- 私たちのサービス提供コストは、従来の銀行よりも85%低く抑えられている。
- 今後も、サービス提供コストは現在の水準にとどまると予想。
- ラテンアメリカの金融サービス業界の長期的な勝者は最低コストの製造業者になると信じている。そのため、リテールバンキングの4つのコストの柱である、取得コスト、提供コスト、リスクコスト、資金調達コストで最も低コストのメーカーになることを目指す。
- 2022年上半期に新しい地域への人員配置を進めた後、下半期の人員増加は鈍化すると予想。
- NuAccount報酬の変更により、今後数四半期にわたって資金調達コストが削減されると予想。
以上、気になったポイントまとめてみました。爆発的に顧客は増えているにもかかわらずコスト管理もうまくできているようですね。ブラジルではすでに新しい銀行としての地位を獲得しているように感じました。今後はメキシコ、コロンビアへとどのように拡大していくのか、楽しみでしかありません。
3.まとめ
ここからは2022年Q2のヌーの決算をまとめていきます。
- ヌーの22年Q2決算は売上高のみクリア。EPSはミス、ガイダンスは非開示であった。
- 570万人の新規顧客を獲得。累計で6500万人の顧客を抱えるまでに成長(ブラジル成人人口の約3割が顧客)
- メキシコとコロンビアはブラジルよりも早い速度で成長している。
- ARPACは過去1年間で2倍以上になったが、サービス提供コストは同じ期間で横ばいであり、コストを抑えながら収益を伸ばす構造ができている。
- ブラジルでの事業は黒字化している。
こんな感じです。いかがだったでしょうか。
ヌーやばいっすね。最高です。未だにホルダーではないですが、カンファレンスコールの内容からものすごい勢いを感じてしまったので、近いうちに買います。現在はだいたい5ドル前後をうろうろしていると思いますが、目先の株価なんてヌーにとってはノイズですね。将来的にはテンバガーも夢ではない銘柄だと思いました。
ちなみにヌー創業者のサクセスストーリーもめちゃくちゃ素敵なんで、また機会があったら紹介しますね。
そんなわけで今後もヌーホールディングスの成長に注目していきます。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。ツイッターも楽しくやってますのでフォローお願いします。
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