みなさんこんにちは。今回は決算が伸び伸びでハラハラしたd-localの2022年Q4決算をまとめていきます。
d-localの決算をサクッと確認したい方や、これから投資を考えている方の参考になれば幸いです。
本記事の内容
- d-localの決算サマリー
- 決算のポイント
- まとめ
1.d-localの決算サマリー
売上高:予想 $119.48Mに対して、結果 $118.4M(YoY +55%)
EPS:予想 $0.11に対して、結果 $0.06
ガイダンスQ1売上高:予想 $130.08Mに対して、結果 $135~138M
ガイダンスFY23売上高:予想 $613.74Mに対して、結果 $620~640M
d-localの1年チャート
出典:Yahoo!ファイナンス
真ん中の急落はショートレポート時のもの。今回の決算でも次の日に20%ほど下落しました。
そこまで悲観的な決算内容ではないように感じましたが、成長鈍化と決算が遅れたことに対する不信感や決算前に上げすぎたこと。色々なことが複雑に絡み合って下げたのかなと。個人的にはそう感じました。
ここからは、決算資料とカンファレンスコールの内容から感じた注目ポイントについてまとめていきます。
2.決算のポイント
決算資料とカンファレンスコールの内容から注目ポイントを紹介。
- 決算ハイライト
- ビジネスハイライト
- 今後の見通し
2-1:決算ハイライト
出典:d-local決算資料
2022年、前年比72%の増収のうち、65%の1億5,800万ドルは既存の加盟店からで、7%の1,700万ドルは新規加盟店からのもの。2022年第4四半期については、前年比55%の収益増加のうち、46%の3,500万ドルが既存の加盟店から、9%の700万ドルが新規加盟店からもたらされた。
売上総利益率の観点からは、第4四半期に47%、2022年12ヶ月通算で48%と健全なマージンを維持できた。特に第4四半期は、一部の地域においてグローバル加盟店からの売上が増加し、アルゼンチンでの売上が減少したことにより売上総利益率に影響があった。
第4四半期の当社の調整後EBITDAマージンは34%となった。2022年通期の調整後EBITDAマージンは37%で、35%以上の期待値を達成することができた。
2022年第4四半期の純利益は、合計1,900万ドルだった。第4四半期にはFTX損失引当金560万ドル、空売り関連の法務・アドバイザリー費用200万ドルに関する費用が800万ドル発生した。
出典:d-local決算資料
2022年の間に、前年比75%増の1000万ドル市場を超える記録的なTPVを達成。2022年第4四半期のTPVは、前年同期比78%増、前四半期比21%増の33億ドルに達し、力強い成長を遂げた。
第3四半期に続き、第4四半期においても一部の加盟店の好調な業績により、前年同期比125%、前四半期比30%増の高い成長を遂げ、現地通貨建てTPVを実現した。クロスボーダーの取扱高は、前年同期比で50%、前四半期比で13%増加した。
クロスボーダーは2022年第4四半期のTPV全体の53%、2022年通年の58%を占めた。大規模な加盟店は、複合的な戦略をとる傾向にあることがわかっており、当社の上位20社の加盟店の55%が、ローカル・トゥ・ローカルとクロスボーダーの両方のサービスを利用している。
2-2:ビジネスハイライト
現在では、マイクロソフトやメタなど、世界的に有名な大企業にサービスを提供している。これらの企業は、国内外を問わず、900種類以上の支払い方法を通じて、40市場、20億人以上の消費者にアクセスすることができる。さらに多くの加盟店、新しい市場、新しい製品、そして新しい決済方法が登場する予定。
欧米で活躍する大手企業だけでなく、Tencent、Telegramなど、新興国で生まれた大手企業とも取引をしている。
出典:d-local決算資料
純収益の維持率は高く、通期では想定していた150%プラスに対して165%に達した。これは解約がほとんどなく、1%未満であったことを証明している。
出典:d-local決算資料
アフリカとアジアは、当社にとって重要な成長分野。これらの地域では、当社のソリューションに対する強い需要があり、これらの市場は魅力的な経済圏であることが分かっている。
2022年のアフリカとアジアでの収益は前年比259%増で、2022年には7400万ドルに達した。
2021年、アフリカとアジアの収益は当社の総収益の8%を占めた。2022年には、これが総収入の18%に拡大。第4四半期の収益は、前年同期比5倍増、四半期比4%増で2600万ドルに達した。これは、2021年の12ヵ月間に記録された2100万ドルを上回る。
第3四半期の四半期比80%増という現在の比較にもかかわらず、第4四半期はこの地域の収益をさらに伸ばすことができた。
これらの地域はまだ始まったばかりであり、今後大きなビジネスチャンスがあると考えている。アフリカでは、特にナイジェリア、南アフリカ、エジプト、モロッコ、トルコ、ケニアで好調な傾向が見られている。一方、アジアでは、インド、インドネシア、マレーシア、パキスタン、フィリピンなどで強い牽引力を発揮している。
2-3:今後の見通し
出典:d-local決算資料
2023年度通期については、売上高は6億2,000万ドルから6億4,000万ドル、NRRは140%から150%、調整後EBITDAは2億ドルから2億2,000万ドルの範囲となる予想。
以上、気になったポイントまとめてみました。
米国株投資に役立つアプリならmoomooがおすすめです。売上やガイダンスなどの決算情報はもちろん最新の空売り状況や大口機関投資家の動向までわかってしまいます。この情報量と質の高さで無料はほんとすごい。
もちろんd-localのチャートやニュースなども見ることができます。私も愛用しています。
米国株投資をしている人は損はしないので、ダウンロードして試してみてください。
moomooアプリについてもっと詳しく知りたい方は記事をご覧ください。
-
moomooアプリの使い方
続きを見る
3.まとめ
2022年Q4のd-localの決算まとめは先日のツイートで。
$DLO 22Q4決算まとめ
✔️売上 Q4 118M(YoY+55%)
✔️TPV 3.3B YoY +78%
✔️NRR FY→165% Q4→146%
✔️ $CRM とのパートナーシップ
✔️🇭🇳追加
✔️ガイダンス強いこの内容で-20%超えは嫌われてるとしか思えん。
ガイダンス👇 pic.twitter.com/pifnw09WQk
— らくだの米国株投資🚀 (@rakudakabu) April 6, 2023
新たに取引に追加された国はホンジュラスです。わかりにくくてすいません。
私はd-localの決算は総じてポジティブだったと思います。一時はショートレポートでどん底に突き落とされましたが、世界的な企業と提携を続けていること。NRRが165%と依然として高水準であることから心配はいらないと判断し、投資を継続します。
特に決算後に暴落したところは、長期的に見れば買い場だった可能性が高いと考えてます。私は金欠で買えてはいませんが。
そんなわけで今後もd-localの成長に注目していきます。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。Twitterも楽しくやってますのでフォローお願いします。
よく読まれている一押しフィンテックの記事
-
Nubankについて
続きを見る
米国株投資に興味のある方は、まずは口座開設から始めてみてはいかがでしょうか。
つみたてNISAなら楽天証券がおすすめです。
FXならDMM証券がおすすめです。
米国投資に役立つmoomooアプリをダウンロードをする。