みなさんこんにちは。今回はみんな大好きカーニバルの2022年Q3決算をまとめていきます。正直なところ、カーニバルは雰囲気投資の側面が強すぎて決算は数字をさらっと見るくらいしかしていませんでした。今回の決算で雰囲気では危ないなと感じ始めたため、中身をしっかりと確認していきます。カーニバルの決算をサクッと確認したい方や、これから投資を考えている方の参考になれば幸いです。
本記事の内容
- カーニバルの決算サマリー
- 決算のポイント
- まとめ
1.カーニバルの決算サマリー
売上高:予想 $5.07Bに対して、結果 $4.30B(QoQ +80%)
EPS:予想 -$0.13に対して、結果 -$0.65
結果は売上、EPSともにミスでした。これを受けて決算後のマーケットでは大暴落し、結局-20%ほど下落して引けました。そんなカーニバルの決算のどこが問題だったのか。中身をこれから見ていきたいと思います。
まずは現在のチャートの確認から。
カーニバルの年初来チャート
ヤフーファイナンスより
なんとコロナショックの暴落時の安値を更新してしまいました。切なすぎますね。ちなみに現在の株価は1990年代の水準です。これを逆にチャンスと捉えて良いのかもしれませんが、長い目で見る必要がありそうですね。財務上のリスク(借金による倒産リスク)はどの程度なのか素人では判断しかねるので難しいところです。
ここからは、決算の注目ポイントについてサクッとまとめていきます。
2.決算のポイント
決算の注目ポイントは以下の通り。
- 決算ハイライト
- ビジネスハイライト
- その他のニュース
2-1:決算ハイライト
以下、ポイント抜粋
- 収益は2022年第2四半期と比較して2022年第3四半期に80%近く増加し、継続的な順次改善を反映。クルーズセグメントでは、2022年第3四半期の旅客クルーズ日あたりの収益(PCD)は、2019年と比較して減少。
- 2022年第3四半期のPCDあたりのオンボードおよびその他の収益は、好調な2019年と比較して大幅に増加。
- 2022年第3四半期のPCDは1,770万件で、前四半期から55%増加。
- 2022年第3四半期の稼働率は前四半期から15%ポイント増加。
- 2022年第3四半期の調整後EBITDAは3億ドルを超え、ゲストクルーズの再開以来初めてプラス。
- 顧客予約総額は2022年8月31日時点で48億ドルで、記録的な第3四半期である2019年8月31日時点で49億ドルに近づいた。
2-2:ビジネスハイライト
以下、ポイント抜粋
- 2022年9月30日現在、同社の容量の約95%がゲストにサービスを提供。同社は、9つのブランドのうち8つが2022年第4四半期の終わりまでにゲストにサービスを提供する。
- 事業の季節性を考えると、同社は2022年11月30日に終了する第4四半期の純損失と損益分岐点からわずかにマイナスのEBITDAを予想。2022年下半期の調整EBITDAはプラスと予想。
- 前年比で、同社は調整後EBITDAと稼働率の改善を期待しており、2023年中に稼働率は過去のレベルに戻る。
- 2022年第3四半期のすべての予約量は、2022年第2四半期に加速された予約量が続き、将来のすべてのセーリングの予約量は、2019年の強力なレベルよりもかなり高い。
2-3:その他のニュース
以下、ポイント抜粋
- カーニバルクルーズラインの8月15日月曜日の予約はコビットによる規制緩和を発表した後、2019年の同等の日のレベルのほぼ2倍に。
- カーニバルクルーズラインは、DEI、学習、コミュニティイニシアチブにより、投資人賞部門で2022年のシートレードクルーズ賞を受賞。
- カーニバルは、カーニバルクルーズラインが最近発表したグランドバハマクルーズポート開発の経済機会を含む目的地の港湾開発をリードし続けており、2024年後半にオープンし、推定1,000人の地元の雇用創出に貢献。
- オランダアメリカラインは関心が高いため、米国のホームポートからの長期往復クルーズにおけるクルーズラインのリーダーシップを強調し、「あなたの玄関口から世界を見る」キャンペーンを開始。
以上、気になったポイントまとめてみました。足元のビジネスは順調のようですね。2023年には稼働率もパンデミック前に戻るということで、そこまで悪い決算ではなかったように感じました。現在のマクロ状況と今後の不透明感から大きく売られた印象です。とは言ってもカーニバルの現在の財務状況やコスト高はリスク要因になるので判断は難しいですね。
引き続きカーニバルの雰囲気投資は継続していきます。
3.まとめ
ここからは2022年Q3のカーニバルの決算をまとめていきます。
- カーニバルの22年Q3決算はオールミスで株価は-20%の大暴落となり、現在の株価水準はコロナショックを下回り、1990年代まで落ちてきた。
- 収益は2022年第2四半期と比較して2022年第3四半期に80%近く増加し、PCDは1,770万件で55%増加した。稼働率は前四半期から15%ポイント増加している。
- 2022年第3四半期の調整後EBITDAは3億ドルを超え、ゲストクルーズの再開以来初めてプラスとなった。
- 2022年9月30日現在、同社の容量の約95%がゲストにサービス提供、9つのブランドのうち8つが2022年第4四半期の終わりまでにゲストにサービスを提供する。
- 前年比で、同社は調整後EBITDAと稼働率の改善を期待しており、2023年中に稼働率は過去のレベルに戻る。
- 2022年第3四半期のすべての予約量は、2022年第2四半期に加速された予約量が続き、将来のすべてのセーリングの予約量は、2019年の強力なレベルよりもかなり高い。
こんな感じです。いかがだったでしょうか。
私は今から逆張りカーニバル投資をやれるほど資金が潤沢ではないので追加投資はスルーしますが、リスクを考慮して資金が有り余っている人は長期で見ればチャンスかもしれませんね。
カーニバルに投資するなら墓場まで持っていくくらいの余裕が必要かと思います。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。ツイッターも楽しくやってますのでフォローお願いします。
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