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Teslaに今起きていることについて

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みなさんこんにちは。今回は最近になって暴落を繰り返しているTeslaについて書いていきます。ちょうど先日Twitterで紹介した本「市場サイクルを極める」が読み終わり、今の不安定な相場を見ていると色々と見えてくるものや感じることがあり、このままではアツい想いが爆発してしまいそうなのでここらで発散していこうと思います。それに今、Teslaに起きていることも一つの市場サイクルのロジックとして当てはまるのではないかと思い、みなさんと共有できればと考えました。

Teslaの株主の方や、この暴落の本質を知りたい方の参考になれば幸いです。

 

本記事の内容

  1. Teslaに今起きていること
  2. 市場サイクルからTeslaの今後を考察
  3. まとめ

 

 

 

1.Teslaに今起きていること

 

まず最初に結論から言っておくと、今のTeslaに起きていることは、コロナ相場の熱狂の渦から不況の始まりを懸念した悲観への移行。つまり市場参加者がTeslaに恐怖心を抱いているということです。とうとうTeslaにもリセットボタンが押されたと考えるのが自然だと思います。

特にTeslaの場合、コロナ相場の象徴的な存在であったことに加えて、下落耐性も他のグロース株より強かったことから、勝手に不敗神話ができあがっていただけで、永遠に高い株なんてないんです。

じゃあなんでこんなことが起きてるの?そんでこれからどうなるの?ってところを考察していく上で「市場サイクルを極める」のロジックで考えていくとわかりやすいと思うのでこれから解説していきます。

 

 

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最終的には読んでもらうのが一番手っ取り早いとは思いますが、この本を超簡単に要約すると以下の3つと考えます。

 

  1. 今起きている出来事は、次に起きる出来事へと関連づけることができる
  2. 人間が投資をする限り、バブルと暴落は避けられない
  3. 逆張り思考を持つ

 

 

1-1:今起きている出来事は、次に起きる出来事へと関連づけることができる

 

らくだ直筆相場サイクルより

 

本を読んでいるとよく出てくるのが上のようなイラスト。直線を長期のトレンドラインとするなら、株価は曲線のように大きくうねりながら上昇していくというもの。A地点での出来事がB地点への動きに関連づけられ、さらにB地点での出来事はC地点への動きに関連づけられるといった具合に、そのうねりには全てにおいて理由が存在する。

例えばAをコロナ相場の絶頂期とし、今はBへ向かっている途中、もしくは到達していると仮定すると、出来事はこう関連づけることができる。

 

  1. コロナでFRBが超金融緩和政策に舵を取る
  2. 過剰流動性相場がバブルを誘発
  3. 世界中がインフレに
  4. FRBが焦って金融引き締めに転じて今に至る

 

ちなみに本の著者であるハワード・マークスさんは、今回のコロナ相場は一般的な市場サイクルには当てはまらないと断言しているので、あくまでも流れの一例ということでご了承ください。Teslaについて言えば、象徴的な銘柄であっただけに流行りすぎた。流行ればいずれは廃るということ。もちろん業績が伴っているのでここで全てが終わる銘柄だとは思っていません。ただどんなにピッカピカな企業だったとしても、市場サイクルの流れには逆らえないということです。

ここで重要なのは、今起きている出来事から未来に起きることを推測し、早めに行動できるよう心の準備をしておくこと。だからと言って必ずそうなると決め打ちはしないこと。めちゃくちゃ難しいですが、一歩先を見据えておくことが何よりも大切だということです。

そんなん当たり前やろ。って思われる人も多いと思いますが、実際に自分がバブルの中や暴落の中にいたら、冷静に物事を判断できる人がどれくらいいるでしょうか。私はコロナ相場でウェイウェイした方なので気付ける自信はありませんが、この本を読んでから相場の今を未来に関連づけることで、今の位置をより客観的に判断できるのではないかと期待しています。

 

 

1-2:人間が投資をする限り、バブルと暴落は避けられない

 

Yahoo!ファイナンスより

 

先ほど説明した通り、今の出来事から次の出来事へと関連づけられ市場サイクルは進んでいくわけですが、人間が投資をする以上そこには感情という大きなボラティリティが生まれることは避けられません。それがトレンドラインを中心に大きくうねる曲線部分を表しています。

実際のチャートでTeslaのA地点と現在の地点をBと仮定するとわかりやすいと思います。

A地点では人々は熱狂していました。EV専業で高い利益率を誇り、急激な成長を維持していたTeslaの株価は上がるしかないと。それにイーロンならやってくれるはずだ。ビットコインも急騰してる。永遠にうまくいくと。

一方で現在は、中国の減産報道を受けて来年はやばいかも。米国は不況に入り車は売れなくなる。やばい。金利も高い。やばい。イーロンも株を売ってるしTwitterに夢中だ。逃げろー。

このように実際に起きているのかもわからない不確実性や憶測が、人間の感情を上下に増幅させ株価は大きく揺さぶられるわけです。ちなみにその揺さぶりが上に大きければ大きいほど、下方向にも大きく動くと言われており、Teslaの場合は下にも大きく振れすぎるリスクが付きまとうかもしれません。

 

 

1-3:逆張り思考を持つ

 

らくだ直筆相場サイクルより

 

バブルと暴落は、市場から人間の感情が排除されない限り避けられません。避けられないのならそれを利用しようというのが逆張り思考というわけです。超簡単に言ってしまえば、市場サイクルは繰り返すことを前提とすれば、A地点では売り、B地点では買えればいいということ。

投資の神様、ウォーレンバフェットの格言である「他人が貪欲な時こそリスクに備えろ。他人が恐怖の時こそ貪欲になれ」を実行すればいいわけです。

これはメンタル相当強くないと買い向かえない&売り抜けない難しさと、どんな銘柄でも買えばいいわけではなく、クソ株買ったら終わるので銘柄選びは難易度MAXなんですが、そういう意味ではTeslaのような優良株が暴落したらリスクリワード的に妙味ありと考えます。

ハワードさんのようなゴリゴリの機関投資家は、このタイミングで賭けることに100%の力を注いでいますが、私のような情弱個人投資家には絶対に不可能なので、そもそも底当てゲームに参戦するつもりはありません。それよりも今の位置と今後の流れを冷静に分析できれば、投資計画を立てやすくなり、リスクリワードの解像度を高めることができるのではないかと期待しています。

 

 

2.市場サイクルからTeslaの今後を考察

 

Teslaの現在地はどこなのか。

 

Yahoo!ファイナンスより

 

Teslaの現在の株価は、2022年12月の時点で100ドルちょっと。200MAをがっつり割っています。先ほども説明した通り、短期間で急上昇したTeslaは下落に向かう力も大きくなると考えられるので、目先は底を探る展開になると思います。ちなみに私の平均取得単価は158ドル。さすがに120ドルは割らないだろと考え、ナンピンを繰り返しましたが見事に散りました。

じゃあ実際に今Teslaに起きていることから、今後はどうなることが推測できるのか。整理して考えてみます。

ちなみにここで重要なのは、事実よりも、それを人間(市場参加者)がどう解釈するかです。

 

  1. 業績はどうなるか
  2. マクロ経済はどうなるか
  3. ストーリーはどうか

 

 

まずは業績から。22年Q3決算は好調でした。

 

22年Q3決算資料より

 

 

22年Q3決算資料より

 

 

Teslaの強みは成長力はもちろんですが、利益率の高さと積み上がるキャッシュフローだと思います。Q4は年明けから決算シーズンが始まるのでまだわかりませんが、最近は中国の減産報道や金利高による買い控え、不況に対する不確実性が投資家心理を極端に悲観的な方向に誘導しているように感じます。

実際にQ4決算が悪くなったとしたら、株価は極端に下振れするリスクはありますが、Teslaの成長は今後止まってしまうのか、投資家は冷静になって考える必要があります。

市場はリセッションを織り込み始め、その深さがどれくらいのものになるのか、そればかり議論されているように感じます。世間では早ければ2023年の年末に米国は利下げするだろうという推論もありますが、実際にインフレが収まるかは不透明であり、金利が高止まりするリスクもあります。ただ未来永劫に金利が高くなる状況は考えにくく(経済がもたない)市場サイクル的に言えば、今が苦しければ苦しいほどその先には天国が待っている。的な考え方ができると思います。

そういった意味ではこの先上がるかどうかは別として、全てのグロース株が楽天スーパーセール状態で放置されていると言えます。

 

現在絶賛暴落中のTeslaのストーリーは、完全に終わったと考えるべきなのか。

 

Q3決算のカンファレンスコールから引用

私たちはまだ、道路を走る自動車全体に占める割合が非常に小さい。20億台の自動車とトラックのうち、私たちは約350万台しか持っていない。世界の自動車保有台数の1%に達するにはまだまだ長い道のりだ。

 

EVのストーリーはまだまだこれから。それにTeslaという会社はEVだけではなく、太陽光や蓄電池などのエネルギー事業やロボット、自動運転など多くの事業ポートフォリオがあり、どれも次世代の成長分野になっています。

「人は暴落を目の当たりにすると、強気に買い向かうことはできない。でも実はその時が一番リスクが小さく、潜在リターンは最大化する」と、本の中でハワードさんは述べています。

本来見るべきTeslaという企業の本質まで否定し始めている今、投資家としてどう行動するべきか。大衆心理の逆を突き進むのは簡単なことではないですが、今起きている出来事を冷静に受け止めている人は、虎視眈々とその時を狙っているのではないでしょうか。

 

 

3.まとめ

 

ここまで今Teslaに起きていることをまとめていきます。

 

  1. Teslaはオワコン?いや違う。一つの時代は過ぎたかもしれないが、Teslaという企業の本質は何一つ変わっていないし、イノベーションは加速している。
  2. Teslaの暴落は、一つの市場サイクルとして説明できる。人は物事を極端に解釈する生き物であり、Teslaは永遠だ!からTeslaオワコン!まで大きく揺さぶられる。現在はオワコンかその手前か。でも永遠に上がり続ける株がないように、永遠に下がり続ける株もない。
  3. 重要なのは、今の出来事からその先の未来を感じとること。そして相場の今を未来に関連づけることで、今の位置をより客観的に判断できるようになることに期待している。
  4. 「人は暴落を目の当たりにすると、強気に買い向かうことはできない。でも実はその時が一番リスクが小さく、潜在リターンは最大化する」Teslaの今の状況を冷静に受け入れ、分析し、正しい行動をすれば将来的に大きなリターンを得ることができるのではないか。

 

こんな感じです。いかがだったでしょうか。

ハワードさんの本は、心理ゲームをしてるかのような感覚で楽しく読むことができました。実践できるかは別として。

それから難しいテクニカルなスキル本と比べ、市場心理を大まかに掴むことは汎用性の高い知識として株式投資全般で活用することが期待でき、私のような弱小リーマン投資家は知っておいて損はない内容だと感じました。

そして、意外にもそういった単純なことで株価は大きく揺さぶられるという事実。必読です。

 

 

今回ここまで読んでいただいた方にはほんと成功してほしいのでもう一度言いますが、大衆心理に流されて絶頂期の高値で買い、総悲観の暴落つまり底値で売ることだけは避けてください。これが一番損するサイクルであり、爆損諸行無常投資となります。市場サイクルはトレンドに回帰する性質があるので、最悪ホールドするだけでも報われる可能性があります。あと投資やめないで。メンタルしんどいけど。

今は耐えましょう。そして次の相場サイクルの準備を粛々と進めていきましょう。

今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。Twitterも楽しくやってますのでフォローお願いします。

 

 

Tesla 2022年Q3決算まとめ

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