みなさんこんにちは。今回はみんな大好きテスラの2022年Q3決算をまとめていきます。Q2の決算はそこまで悪くなかったにも関わらず、ここまで株価はボロボロなテスラのQ3決算はどうだったのか。中身を詳しく確認していきます。テスラの決算をサクッと確認したい方や、これから投資を考えている方の参考になれば幸いです。
本記事の内容
- テスラの決算サマリー
- 決算のポイント
- まとめ
1.テスラの決算サマリー
売上高:予想 $21.96Bに対して、結果 $21.45B(+56%)
EPS:予想 $1.01に対して、結果 $1.05
結果はEPSはクリア、売上高はミスとなりました。ただ、この環境下で56%成長は立派な数字だと個人的には思いました。EVの先駆者としての地位はまだまだ安泰なのではないでしょうか。これを受けて決算後のアフターマーケットでは5%ほど下落しました。そんなテスラの決算の中身をこれから見ていきたいと思います。
まずは現在のチャートの確認から。
テスラの年初来チャート
ヤフーファイナンスより
年初来の安値付近をうろうろといった感じのテスラ。これは他のグロース株と変わらないですね。今回の決算後に反発するかさらに下に掘るかで、他のグロース株にも影響がありそうです。とは言ってもテスラのようなピッカピカ企業は、長期的に見れば高値を取るのは時間の問題だと思いますけどね。
ここからは、決算資料とカンファレンスコールから感じた注目ポイントについてまとめていきたいと思います。
2.決算のポイント
決算資料とカンファレンスコールの内容から注目ポイントは以下の通り。
- 数字で見る成長
- ビジネスハイライト
- 今後の見通し
2-1:数字で見る成長
公式IRより
公式IRより
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
- 自動車の収益性については、GAAPベースの営業利益率が17.2%、自動車用粗利率が27.9%だった。
- 営業レバレッジの改善により、営業利益率は過去最高の水準となったが、特に第1四半期と比較した場合、AustinとBerlinの立ち上げコストがマージンの重荷となった。
- 規制当局によるクレジットを除けば、営業利益率は過去最高となり、自動車部門の売上総利益率は30%近くになったはず。なお、オースティンとベルリンで生産している自動車は、規模は小さいながらも、収益性にプラスに寄与。
- マクロ経済状況に関連したマージンの逆風は継続。特に、原材料、ロジスティクス、為替はこの四半期に大きな影響を与えた。
- エネルギーの収益性に関しては、主にメガパックとパワーウォール製品の記録的な数量に牽引され、この事業でこれまでで最も強力な売上総利益を達成。
- フリーキャッシュフローは第3四半期に30億ドルを超え、過去最高となり12カ月で90億ドルに迫る勢い。
2-2:ビジネスハイライト
公式IRより
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
- 生産体制では、ギガ・ベルリンが1週間で2,000台を生産するという新たなマイルストーンを達成。ギガ・オースチンやギガ・テキサスも、まもなくこのマイルストーンに到達するはず。
- 4680セルの生産量は、第3四半期には前四半期の3倍になり、今後数ヶ月のうちに自動車への搭載が始まり、ここテキサスでの生産量のかなりの部分を占めるようになると考えている。
- オートパイロットについては、9月末に第2回AIデーを開催し、オプティマスロボットの最初のプロトタイプを運転し、トレーニングコンピューターのアップデートと完全自動運転ソフトウェアの高範囲の改良をリリース。
- 現在、当社の車両はベータ版完全自動運転モードで約60マイルを走行し、この数字は指数関数的に増え続けている。
- 今期は北米でフル自動運転のベータ版を広くリリースして行く予定であり、フル自動運転のベータ版を注文した人は誰でも、今年、おそらく今から約1カ月後に、FSDベータ・プログラムにアクセスできるようになる。そして、新たにクルマを購入し、フル自動運転のオプションを購入された方は、すぐに利用できるようになる。
2-3:今後の見通し
公式IRより
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
- 第4四半期の需要は非常に好調で、将来にわたって生産するすべてのクルマを販売できると考えている。したがって、工場はフル回転で稼働しており、生産したすべての車を納品し、営業利益率を高く維持している。
- 私たちはまだ、道路を走る自動車全体に占める割合が非常に小さい。20億台の自動車とトラックのうち、私たちは約350万台しか持っていない。世界の自動車保有台数の1%に達するにはまだまだ長い道のり。
- サプライチェーンのリスクはあるものの、今年の生産は年率50%の成長に向けて順調に推移している。納期面では前述の通り、年末に輸送中の車両が増加するため、50%弱の伸びとなる見込み。
- ボストンとベルリンのランプコストは引き続きマージンの圧迫要因になるが、その影響は第3四半期に比べれば少ないと考えている。
以上、気になったポイントまとめてみました。依然としてマクロ環境は不安定ではありますが、需要は強く生産できれば売れる体制が整っていますし、しっかりと利益をあげている素晴らしい決算だったのではないでしょうか。キャッシュも潤沢なので自社株買いにも期待したいですね。
3.まとめ
ここからは2022年Q3のテスラの決算をまとめていきます。
- テスラの22年Q3決算は、売上高はミスもYoY +56%成長と高成長を維持しながらEPSはクリアした。
- 営業利益率は、GAAPベースで17.2%、自動車用粗利率が27.9%と過去最高の水準となった。また、フリーキャッシュフローは第3四半期に30億ドルを超え、過去最高となり12カ月で90億ドルに迫る勢いとなっている。
- 生産体制では、ギガ・ベルリンが1週間で2,000台を生産するという新たなマイルストーンを達成した。
- 第4四半期の需要は非常に好調。サプライチェーンのリスクはあるものの、今年の生産は年率50%の成長に向けて順調に推移している。
こんな感じです。いかがだったでしょうか。
テスラはやはりすごいですね。この状況でもしっかりと数字を出してくるピッカピカ企業の代表と言えるのではないでしょうか。この決算で株価が下がるのは長い目で見ればチャンスにしか思えないので、今後の株価は要チェックですね。世界中でEVの流れはもう必然なので、どこかでEV投資を考えたいものです。
そんなわけで今後もテスラの成長に注目していきます。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。ツイッターも楽しくやってますのでフォローお願いします。
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