みなさんこんにちは。今回はみんな大好きズームインフォの2022年Q2決算をまとめていきます。Q1の決算は絶好調だったにも関わらず、ここまで株価はボロボロなズームインフォでしたが、Q2決算はどうだったのか。中身を詳しく確認していきます。ズームインフォの決算をサクッと確認したい方や、これから投資を考えている方の参考になれば幸いです。
本記事の内容
- ズームインフォの決算サマリー
- 決算のポイント
- まとめ
1.ズームインフォの決算サマリー
売上高:予想 $252.4Mに対して、結果 $267.1M(YoY +54%)
EPS:予想 $0.17に対して、結果 $0.21
ガイダンス:Q3売上高予想 $270Mに対して、結果 $277~279M
Q3EPS予想 $0.19に対して、結果 $0.19~0.20
FY22売上高予想 $1.06Bに対して、結果 $1.08~1.09B
FY22EPS予想 $0.76に対して、結果 $0.78~0.80
結果はオールクリアの決算でした。しかもガイダンスはQ1に続き上方修正と、このマクロ環境下でも強気な結果となりました。これを受けて翌日の株価は11%ほど上昇して終了。Q1の決算後にハイグロはメタメタにやられたので、Q2は普通に決算クリアでも大きく買い戻される展開が期待できそうです。
ここ最近は長期金利の上昇も一服感があり、ハイグロ底打ちがいよいよ現実味を帯びてきましたね。
ズームインフォの年初来チャート
ヤフーファイナンスより
年初来で見れば、まだ底値付近をウロウロといった感じ。今回の決算で窓を開けて上昇、このままトレンドを形成できるかが見ものですね。ズームインフォは決算がほんと安定しているので、マクロ環境が改善されれば株価も自然に見直されると思ってますが、どうなることやら。
ここからはカンファレンスコールから感じた注目ポイントについてまとめていきたいと思います。
2.決算のポイント
決算資料とカンファレンスコールの内容から印象的だったポイントを3つ挙げてみました。
- 成長力と収益力
- 顧客動向
- 今後の見通し
2-1:成長力と収益力
公式IRより
公式IRより
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
- 第2四半期のGAAPベースの売上高は2億6,700万ドルで、前年同期比54%の成長。調整後営業利益率は40%と予想を上回り、効率的かつ収益性の高い「ルール・オブ・94」四半期を達成。
- 当四半期は、1億800万ドルのアンレバード・フリー・キャッシュフローを創出し、マクロ環境が変化する中でも、成長性、収益性、フリーキャッシュフローの創出という優れた組み合わせを大規模に実現できることが証明できた。
成長力を40~50%に維持しながらも、収益をしっかり出している正真正銘のピッカピカ企業であることがグラフを見てわかりますね。Twitterで多分アナリストだと思いますが「このバランスで数字を出すのはかなりの無理ゲーだ」と言っていたのが印象的でした。
2-2:顧客動向
公式IRより
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
- ACVが10万ドル以上のお客様は1,763社で、これらのお客様の平均収益は増加している。現在、当社の顧客総数は3万社を超え、顧客一人当たりのACVは過去最高水準に達する。
- MarketingOSとTalentOSは、1四半期で過去最高のACVを記録、TalentOSの顧客の約50%はZoomInfoの新規顧客。Chorusは、単一四半期で最も多くの新規ビジネス販売を記録し、1年前の買収以来、Chorusのビジネスを約3倍に拡大。
- 第1四半期の販売サイクルに比べ、進化するマクロ環境に起因する販売サイクルの長期化の兆候が見られる一方で、デジタル・トランスフォーメーションに対する強い需要が続いている。
多分ズームインフォのようなSaaSの1番の懸念点は、マクロ起因による顧客動向の変化だったと思いますが、あまり心配いらなかったようですね。買収案件も非常にうまく機能しているようで、顧客も順調に増えています。
2-3:今後の見通し
公式IRより
以下カンファレンスコールよりポイント抜粋
- 通期の売上高ガイダンスを10億8,000万ドルから10億9,000万ドルに、調整後営業利益を4億3,300万ドルから4億3,700万ドルに引き上げる。中間値では、2021年比45%の売上成長率と40%の調整後営業利益率に相当。
- ノン・レバード・フリー・キャッシュフローについては、前回のガイダンスの中間値である4億4,000万ドルから4億4,800万ドルへと増加すると予想。通期ガイダンスでは、アンレバード・フリー・キャッシュフローの利益率を41%と予想。
- 第3四半期および通年で更新したガイダンスを達成または上回ることができると確信している。
ガイダンスがとにかくめちゃくちゃ強気で安心感がありますね。しかも不確定なマクロ環境の状況を十分に織り込んだ上で達成できると言い切っているので、経営陣も自信満々です。
以上、気になったポイントまとめてみました。個人的には拍子抜けしてしまうくらいに良い決算(見通しを含め)でなんで下がった時にナンピンしなかったんだ俺。と後悔の念がいまだに込み上げてきます。でもまぁまだチャンスはいくらでもあると思うので、引き続きズームインフォに注目していきます。
3.まとめ
ここからは22年Q2のズームインフォの決算をまとめていきます。
- ズームインフォの22年Q2決算はオールクリア。Q1に続き通期上方修正のピッカピカ決算。
- 決算を受けて株価は翌日+11%と大暴騰。
- 高い成長性と収益性を兼ね備えたビジネスモデルを持つズームインフォのような企業は、数少ない超優良企業である。
- 顧客の販売サイクルは伸びてはいるが、デジタルトランスフォーメーションに対する強い需要は変わらない。
- 引き続き不確定要素だらけのマクロ環境下だが、Q3決算と通期決算も必ず達成できるはずだ。
こんな感じです。いかがだったでしょうか。
ズームインフォはSaaSとはいえ営業絡みなので、リスクもそれなりにあるかなと身構えていましたが心配無用でしたね。むしろビジネスの強さを逆に知らしめるようなそんな強気な決算発表でした。正直このまま順調に右肩上がりにはならないとは思いますが、長期的に見れば非常に魅了的な価格帯に感じるので、好決算を確認しながら少しずつ買い増していくような投資を継続していきたいです。
やっぱ決算はズームインフォしか勝たんすね。
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