- ヌーバンクの最新決算はどうだった?
- ヌーバンクの株暴落してるけど大丈夫?
こんにちは!
2025年5月13日、ブラジルを拠点とするデジタル銀行の巨人、ヌーバンク(Nu Holdings、ティッカー:$NU)が2025年度第1四半期(1~3月期)の決算を発表しました。
売上高や顧客数の記録的成長を背景に、中南米のフィンテック業界を牽引するヌーバンクですが、利益面では市場予想を下回る結果となり、株価は時間外取引で一時下落。今回は、この決算のハイライトを詳しくまとめ、ヌーバンクの強みと課題を掘り下げます!
本記事の内容
- 決算の主要ポイント
- 成長の原動力
- 課題
- 市場の反応と今後の見通し
- 投資家としてどう考える?

この記事を書いている私は米国株投資4年目。
ヌーバンクの決算は毎回しっかり確認。実際に投資もしています。
1.決算の主要ポイント
売上と顧客数の爆発的成長
ヌーバンクの2025年Q1決算は、売上高と顧客基盤の拡大において目覚ましい成果を上げました。以下は主要な財務指標の概要です。
- 売上高:32億5,000万ドル(前年比+40%:為替中立ベース)は、アナリスト予想の32億3,000万ドルをわずかに上回る好結果。
- 純利益:5億5,700万ドル(前年比+74%:為替中立ベース)は、前年同期比で大幅増益を達成し、純利益率は過去最高の19%を記録。
- 調整後純利益:6億650万ドルは、アナリスト予想の6億3,050万ドルを下回る結果に。
- 顧客数:1億1,860万人(前年比+19%)四半期だけで430万人の新規顧客を獲得し、月間アクティブ顧客も増加。
- 預金残高:316億ドル(前年比+48%)特にメキシコとコロンビアでの預金成長が顕著。
これらの数字から、ヌーバンクが中南米の金融市場で圧倒的な存在感を示していることがわかります。ブラジルでは成人人口の60%以上がヌーバンクのユーザーであり、メキシコやコロンビアでも急速にシェアを拡大中です
【顧客数の推移】
2.成長の原動力
顧客エンゲージメントと地域拡大
ヌーバンクの成功の鍵は、高い顧客エンゲージメントと戦略的な地域拡大にあります。
2-1:顧客数の急増とエンゲージメントの向上
ヌーバンクは、2024年Q3に顧客数が1億人を突破したばかりですが、2025年Q1にはさらに1億1,860万人に到達。 この成長は、ブラジルでの高い浸透率に加え、メキシコとコロンビアでの急速な顧客獲得によるものです。たとえば
- メキシコ:預金残高が39億ドルに達し、わずか9カ月で4倍に急増。
- コロンビア:当座預金口座の立ち上げから1四半期で9億ドルの預金を獲得。
顧客1人当たりの平均収益(ARPAC)も増加しており、顧客エンゲージメントの向上が売上高の大幅な伸びを後押ししています。ヌーバンクの使いやすいデジタルプラットフォームと手数料無料のサービスが、特に若年層や従来の銀行サービスにアクセスできなかった層を引きつけています。
2-2:効率性の向上
ヌーバンクは営業効率の改善にも成功しており、効率性比率(コスト対収益比)は31.4%に低下(前年同期比で360ベーシスポイント改善)。 徹底したコスト管理とテクノロジー活用により、急成長を維持しながら収益性を高めています
ヌーバンクは従来の銀行とは真逆のアプローチをしてここまで成長しています。AIも積極的に活用し、さらなる効率化を目指していくことでしょう。
【左:ARPU 右:顧客獲得コスト】

これがヌーバンクの強み最大の特徴だよ。ARPUを増やしつつもコストは下がり続けてる。優れたビジネスモデルだということがわかる。
3.課題
利益率の圧迫とブラジル国外のコスト増
好調な数字の一方で、決算にはいくつかの懸念点も浮上しました。特に、調整後純利益が予想を下回った点と、ブラジル国外での事業拡大に伴うコスト増が投資家の注目を集めています。
3-1:調整後純利益の失望
調整後純利益は6億650万ドルと前年比で89%増加したものの、アナリスト予想(6億3,050万ドル)に届かず。 この要因として、以下が挙げられます。
- 貸倒引当金の増加:ブラジルでの無担保ローンの急増に伴い、貸倒引当金が増加。
- 支払利息の増加:事業拡大に伴う資金調達コストが上昇。
- リスク調整後純金利マージンの縮小:ブラジル国外での高コストな事業展開が利益率を圧迫。
これにより、粗利益が予想を下回り、時間外取引で株価は一時4.9%下落しました。
3-2:ブラジル国外展開のリスク
ヌーバンクはメキシコとコロンビアでの事業拡大を加速していますが、これらの市場では競争が激しく、初期投資やマーケティング費用が利益を圧迫しています。ブラジルでの成功モデルをそのまま適用するのは難しく、現地の規制や顧客ニーズに合わせた戦略が求められます。
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4.市場の反応と今後の見通し
決算発表後、ヌーバンクの株価は時間外取引で1.5%~6%下落する場面が見られました。 投資家は売上高や顧客数の成長を評価しつつ、利益率の低下やコスト増に慎重な姿勢を示しています。
しかし、ヌーバンクの長期的な成長ポテンシャルは依然として高い評価を受けています。
- 巨大な市場機会:中南米の人口の3分の2を占めるブラジル、メキシコ、コロンビアでの事業展開は、大きな市場(TAM)をターゲットにしています。
- フィンテックのリーダーシップ:ヌーバンクはラテンアメリカで4番目に大きい金融機関であり、フィンテック分野での革新をリード。
- CEOのビジョン:共同創業者でCEOのデビッド・ベレス氏は、「中南米最大の消費者向けテクノロジー・プラットフォーム」を目指すと強調。
アナリストの間では、短期的にはコスト増による利益率の圧迫が続く可能性があるものの、長期的な成長見通しは明るいとの見方が支配的です。AI株価診断では「買い」の判断が維持されており、理論株価は13.68ドルとされています。
気になる現在の株価は↓

ヌーバンクの株価は、辛抱強く持っていればいずれ大きく花開くと期待している。
決算自体は素晴らしいからね。

5.投資家としてどう考える?
ヌーバンクの2025年Q1決算は、成長と課題の両方を浮き彫りにしました。以下は投資家が考慮すべきポイントです。
ポジティブな点
- 売上高と顧客数の記録的成長は、ヌーバンクのブランド力と市場浸透力を証明。
- メキシコとコロンビアでの急速な拡大は、将来の収益源を多様化。
- 効率性比率の改善は、経営陣のコスト管理能力を示す。
懸念点
- 調整後純利益が予想を下回ったことで、短期的な株価のボラティリティが懸念される。
- ブラジル国外でのコスト増と利益率の圧迫は、成長戦略の実行リスクを浮き彫りに。
- 延滞率は安定しているものの、無担保ローンの増加は将来の信用リスクを高める可能性。
投資判断
ヌーバンクは、中南米のフィンテック市場でのリーダーシップと巨大な成長機会を背景に、長期投資家にとって魅力的な銘柄です。ただし、短期的な利益率の変動や地域拡大のリスクを考慮し、ポートフォリオのリスク許容度に応じた投資判断が求められます。
まとめ:ヌーバンクの未来は明るいか?
ヌーバンクの2025年Q1決算は、売上高と顧客数の爆発的成長を背景に、同社の中南米フィンテック市場での圧倒的な地位を再確認するものでした。1億1,860万人の顧客基盤と316億ドルの預金残高は、わずか10年余りで築かれた驚異的な成果です。一方で、ブラジル国外でのコスト増や利益率の圧迫は、今後の成長戦略の鍵を握る課題と言えるでしょう。
CEOデビッド・ベレス氏のビジョン通り、ヌーバンクが「中南米最大の消費者向けテクノロジー・プラットフォーム」となる日が来るのか? 引き続き、決算や市場動向を注視していきたいと思います! あなたはヌーバンクの未来をどう見ますか? コメントで教えてください!
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