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日本株 決算

ウェルスナビ 2022年Q4決算まとめ

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みなさんこんにちは。今回はみんな大好きウェルスナビの2022年Q4決算をまとめていきます。今回の決算発表前に上方修正ついでに業績進捗を発表したところで株価は大きく上がるかなと思いきや、そこまで大きな反応はなくグダグダな展開が続いています。その理由が今回の決算内容の中に隠されているかもしれないので中身を詳しく確認していきます。

ウェルスナビの決算をサクッと確認したい方や、これから投資を考えている方の参考になれば幸いです。

 

本記事の内容

  1. ウェルスナビの決算サマリー
  2. 決算のポイント
  3. まとめ

 

 

1.ウェルスナビの決算サマリー

 

公式IRより

 

Q4売上高:17.66億(YoY+22.9%)

Q4広告宣伝費除く営業利益:6.80億(YoY+43.4%)

Q4営業利益:0.74億

FY22売上高:65.73億(YoY+41.4%)

FY22営業利益:2.09億(黒転)

 

 

ウェルスナビの1年チャート

株探より

 

1500円が目先の目標になりそうですが、なかなか高いハードルのように感じます。今回の決算後もずるずる下がり、10月につけた安値を割るかどうかに注目です。個人的にはそこまで売られる決算ではないと思いますが、黒字インパクトよりも成長率鈍化(顧客増えていない)がネガティブに捉えられているように感じました。

ここからは、決算説明資料から感じた注目ポイントについてまとめていきたいと思います。

 

 

2.決算のポイント

 

決算資料の内容からポイントを紹介していきます。

  1. 決算ハイライト
  2. ビジネスハイライト
  3. 見通し

 

 

2-1:決算ハイライト

 

公式IRより

 

運用者数は2022年12月末時点で、35.6万人。そのうち20代から50代の運用者の方々が85%を占める。平均の月次解約率は1%を切っており、10年以上の利用意向を示している方々が61%に達している。預かり資産は、2022年12月末時点で7,197億円と、1年間で13%成長、ARRは70億円に達した。

Net AuM retentionについて。これは、お客様からお預かりする資産が1年間でどれぐらい残っているのかを、簿価ベースで、すなわち時価の変動は考慮せずに計算したもの。例えば、10億円の資産をお預かりしていて、1年間でそのうちの1億円をご出金された場合には、Net AuM retentionは90%となる。WealthNaviは、解約率が低く中長期的にご利用いただいているということと、積立やそれ以外の形で追加でご入金しているお客様が多いということから、Net AuM retentionが100%を超え、 2016年7月にサービスを開始してから120%を超える水準を維持している。

 

 

公式IRより

 

ARRは、通期もしくは四半期それぞれ最終月のお客様からいただいている受入手数料を12倍した値となり、それぞれ19.8%増加の70億100万円で着地した。

営業収益は、難しい市場環境の中、通期で見ると前年同期比でプラス41.4%の65億7,300万円。第4四半期は、前年同期比プラス22.9%の17億6,600万円という結果となった。

 

 

以下ポイント抜粋

  1. 通期で初めて営業利益が黒字に転換することができた。通期で前年同期比プラス6億4,300万円の、2億1,000万円の黒字という着地となってい る。
  2. 営業利益の上振れした背景として、大きく二つの要因がある。一つは広告宣伝費の投資額を絞り込んだ。特に、11月中下旬から12月にかけて投資額を抑えた。二つ目は、従業員の計画が144名だったのに対して134名で、計画よりも10名少なかったというところ。
  3. 営業収益はおおむね計画通りで、達成率100.6%になる。

 

 

2-2:ビジネスハイライト

 

公式IRより

 

「おまかせNISA」の運用者数は、2022年12月末には5.1万人に達した。また1人当たりの預かり資産は、324万円であり、WealthNaviの全運用者の平均である202万円を、122万円上回っている。

「おまかせNISA」は、NISA制度の非課税メリットを活かしながら、おまかせで自動の資産運用をすることができる日本初のサービスとして、2021年2月にスタートした。 そして、預かり資産の増加にこのサービスが貢献していることが見てとれる。

 

 

公式IRより

 

マルチサービス化、新しいNISAへの対応、そしてその土台となるプロダクト開発力の強化、この三つに注力していく。

このうち、上から2番目の新しいNISA制度への対応が、優先度としては特に高い。具体的な取り組みとしては、まず新しいNISA制度において、非課税枠全体が利用できるように、「おまかせNISA」 がつみたて投資枠にも対応することを進めていく。

来年1月より、つみたてNISAに対応することにし、NISA制度において1,800万円の非課税枠全体が利用できるように「おまかせNISA」を対応させていく。そして最低運用金額を引き下げ、積立入金だけでもWealthNaviのサービスを利用開始することができるようにする。

新しいNISA制度のもとでの顧客の利便性や顧客体験の向上を目指したプロダクト改善を進めていく。また、既存の提携パートナーと協力しながら、こうした新しいNISA制度に向けてマーケティング活動を強化し、お客様にアプローチするという活動を進めていく。このような新しいNISA制度への対応が、優先度としては特に高くなっている。

 

 

2-3:見通し

 

公式IRより

 

SBI証券およびSBIネオモバイル証券との業務提携解消の影響について。

昨年11月4日にこの二つの提携サービスが終了し、11月5日からは当社のダイレクト事業に引き継がれた。運用者数を見ると、この二つの提携サービスにおいて、提携解消を発表日した9月30日時点では 6.7万人だったのが、12月末には6.4万人に減少している。

その一方で、業務提携解消の影響については、足元では安定的になっている。預かり資産を見ると、提携解消の発表時点で簿価ベースで1,114億円であったのが、12月末には1,138億円と24億円増加した。また、運用者数については、先ほど申し上げた通り0.3万人減少しているが、9月30日末時点では6.7万人であったのが10月末時点で6.5万人、11月末時点では6.4万人、12月末時点でも同じく6.4万人と、段々と減少のペースが鈍化している。

提携解消の影響が足元では安定的になってきたと言える。

 

 

 

公式IRより

 

2023年12月期の業績予想について。

2023年12月期の業績予想は、現時点、期初時点では非開示とする。その理由として、まず第1に、足元の株式市場および為替市場の変動が非常に大きく、時価ベースの預かり資産を見通すことが難しい状況になっていることが挙げられる。第2に、新しいNISA制度の国会承認を見越し、その対応のために経営リソースを集中させているが、 新しいNISA制度の詳細がまだ決まっていないことから、競争環境やお客様の行動変化の予測が難しいことが挙げられる。

そうした中で、当社の事業運営方針として、中長期的なフリーキャッシュフローの創出力を最大化するため、足元の利益水準よりも預かり資産および営業収益の成長を重視していく方針は変わらない。また具体的には、広告宣伝費、人員採用や新規事業への取り組みなど、成長投資を積極的に行っていく。

またその際に、提携解消によって支払い不要となったレベニューシェアも活用していく。人員採用については、30名以上の増加を計画している。提携パートナー事業については、今期は既存の提携パートナーとの関係強化に注力し、そして新しいNISA制度に対応していくことに注力していきたいと考えている。

 

以上、気になったポイントまとめてみました。

22年は米国市場の利上げの影響で日米共に荒れまくった1年間だったので、それを考えれば通期で41%の売上高成長は立派な数字だと個人的には思いました。23年の業績予想は数字を出して欲しかったのが本音ではありますが、まぁ楽しみに待っておくとします。

 

 

 

 

 

 

3.まとめ

 

ここからは2022年Q4のウェルスナビの決算をまとめていきます。

  1. ウェルスナビのQ4売上高は、17.66億でYoY+22.9%という結果に。22年通期では65.73億とYoYで41%の成長となった。営業利益は2.09億円で初の通期で黒字となった。
  2. 預かり資産は、2022年12月末時点で7,197億円と、1年間で13%成長、ARRは70億円に達した。
  3. 不安定な市況の中、解約率も1%以下と低水準、Net AuM retensionは引き続き120%以上を維持している。
  4. SBI証券およびSBIネオモバイル証券との業務提携解消の影響で顧客は0.3万人減少しているが、足元では安定的になっている。預かり資産は、提携解消の発表時点で簿価ベースで1,114億円であったのが、12月末には1,138億円と24億円増加した。
  5. 2023年12月期の業績予想は、現時点、期初時点では非開示とする。23年Q1の決算で公表する予定。

 

こんな感じです。いかがだったでしょうか。

決算後の株価の反応を見ていると厳しいなと思いますが、私は引き続きホールドで行きます。現在は米国のインフレがピークを迎え、さらに今年は利上げのピークも見えてくるはずなので、ウェルスナビを取り巻く環境も少しずつですが改善されていくと考えています。

特に新NISAの恩恵を受けることができれば大きく伸びるシェアとポテンシャルを秘めていると思います。

そんなわけで今後もウェルスナビの成長に注目していきます。

今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。ツイッターも楽しくやってますのでフォローお願いします。

 

 

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